利用者インタビュー:サツマイモ農家 長峰さん(茨城県鉾田市)
ドローンが拓く、さつまいも王国・鉾田の未来! 農家が語る、スマート農業の最前線
茨城県鉾田市は、日本有数のサツマイモの産地として知られています。温暖な気候と肥沃な土壌に恵まれ、古くからサツマイモ栽培が盛んに行われてきました。
そんな鉾田市でサツマイモを栽培する長峰さんは、3年前に地元で開催されたFLIGHT-AGのデモ飛行を見て、その使いやすさと作業効率の高さに魅了され、導入を決意しました。
価格の安さも決め手の一つとなり、農業用ドローン「FLIGHT-AG」を導入し、その効果を実感されています。
マンパワー不足を解消! 効率化と高品質化を実現するドローン農業
「さつまいも畑は、およそ15町あります。以前は、動力噴霧器を使っていて、農薬を散布するのに2週間もかかっていましたが、今ではドローンを使うことで3日で終わるんです。
さつまいもがツルを伸ばすと足場が悪くなり、動力噴霧器を背負っての作業は非常に大変でした。
でも、ドローンなら上空から散布できるので、作業効率が格段に上がりました。」
長峰さんが栽培しているのは、ベニアズマ、栗かぐや、シルクスイート、紅はるかなど。
農薬散布が最盛期を迎える夏場は、FLIGHT-AGが欠かせない存在となっているようです。
「10L機で十分ですし、大型機に比べて扱いやすいのも魅力です。
ドローンで散布できる農薬の種類も増えてきているので、これからますますドローン農業は広がっていくと思います。」
10L機は、作業効率の高さ、扱いやすさ、コストパフォーマンスの良さなど、多くのメリットを兼ね備えています。日本の農地の広さや形状にも適しており、多くの農家さんに選ばれています。
農業用ドローンは、作業効率の向上だけでなく、人手不足の解消や、農薬の散布量を減らすことで環境負荷を軽減するなど、様々なメリットをもたらします。
環境にやさしい農業へ – 農薬散布量の削減と作業の省力化
「FLIGHT-AGを使うことで、農薬の散布回数も減らすこともできました。今では2回に抑えられています。ドローンなら、むらなく、そして必要な量だけ散布できるのがいいですね。
他のやり方で農薬散布している方の話では、4回散布が必要だったという話も聞いています。」
長峰さんは、FLIGHT-AGの性能を最大限に引き出すため、様々な工夫を凝らされています。
特に風が強い日には、農薬の飛散を防ぐために、飛行高度を下げて散布されています。
飛行高度が低くなると、単位面積あたりの散布量が増えるため、液剤の濃度を下げたり、移動幅を狭めたりするなど、状況に合わせて最適な散布を行っているとのことです。
これらの工夫により、散布環境に左右されることなく、散布時期を逃さず、均一な散布を実現できているため、結果的に散布回数を減らすことにつながっていると考えられます。
また、長峰さんが好んで使用されている飛行モードは、飛行中の散布のみ自動で行う「速度連動モード」とのことです。
ドローンの自動操縦機能は便利ですが、臨機応変に現場に合わせた散布ができる速度連動モードは、狭く形も様々な日本の圃場に最適と考えております。
農薬散布だけじゃない! ドローンの意外な活用法
近所の農家の方とお話をしていたところ、興味深い話を聞いたそうです。
「朝露がついたまま稲を刈り入れると、乾燥に時間がかかり、品質低下につながる可能性があるんです。そこで、ドローンを使って朝露を吹き飛ばすことで、乾燥作業の効率化を図っているそうですよ。」
ドローンが作り出す強力なダウンウォッシュ(下向きの風)が、稲穂に付着した朝露を吹き飛ばすことができます。これにより、収穫後の乾燥時間が大幅に短縮され、作業効率がアップ。また、品質の高い稲を収穫できるというメリットもあるそうです。
農薬散布のイメージが強いですが、実は他にも様々な活用法があるんですね。
FLIGHT-AGはこれからも長峰さんの活動と鉾田のサツマイモ栽培を応援します。
参考)長峰さんがFLIGHT-AGで散布している農薬・肥料
ポテトール 肥大促進に
ベネビア 食害するヨトウムシの防除に